子音

子音は全部で21あり、発音の仕方により6種類に分類されます。
一番上の唇音の欄を横読みして、通称b p m f ボポモフォ などとよばれます。
子音は、いずれも音節の初めに置かれます。

    有気音 無気音  鼻音   清音(摩擦音)  濁音  
唇音b(o)p(o)m(o)f(o)
舌尖音d(e)t(e)n(e)l(e)
舌根音g(e)k(e)h(e)
舌面音j(i)q(i)x(i)
巻舌音zh (i)ch (i)sh (i)r(i)
舌歯音z(i)c(i)s(i)

*( )内の母音は、それがあるものとして発音します。

■無気音有気音
息をおだやかに出して発する音を無気音、息を勢いよく出して破裂させるように発する音を有気音といいます。
ペアで覚えます。
b(o)────p(o)
b(o) 日本語の「ポ」と「ボ」の中間の音です。なるべく唇から息が出ないように発音します。

p(o) 日本語の「ポ」を唇から勢いよく息を出し破裂させるように発音します。極端に言えば「プォッ」。

d(e)────t(e)
d(e) ベッドの「ド」とバットの「ト」の中間の音です。舌先を歯茎の裏につけ、なるべく息が出ないように発音します。

t(e)  バットの「ト」とラッタッタの「タ」の中間の音です。勢いよく息を出し、音を破裂させるように発音します。(音声は第四声 tè )

g(e)────k(e)
g(e) バッグの「グ」とキックの「ク」の中間の音です。喉の奥から発音します。

k(e) キックの「ク」を喉をしっかり摩擦させ、強い息とともに発音します。

j(i)────q(i)
j(i)  バッヂの「ヂ」とマッチの「チ」 の中間の音です。 この時のの発音に注意。しっかり口を左右にひいて切れ味するどく発音します。 

q(i) マッチの「チ」をしっかり息を出して、舌と歯で摩擦音を出す感じで。こちらも切れ味するどい

zh (i)──── ch (i)
zh (i) 舌をそりあげ、舌先の裏を硬口蓋(口の中の天井)の前の方に軽く当てて「ヂ」。

ch (i) 舌をそりあげ、舌先の裏を硬口蓋(口の中の天井)の前の方に軽く当て、息を強く摩擦させて「チ」。

z (i)──── c (i)
z (i) キッズの「ズ」と「ツ」の中間の音を、口を左右に引いた「イ」の口の形で発音します。

c (i) 日本語の「ツ」の音を、口を左右に引いた「イ」の口の形で、息を強く摩擦させながら発音します。

■練習方法
顔(口元)の前に、薄い紙やティッシュなどを垂らして練習します。
無気音の時は紙は動きませんが、有気音の時は紙がパッと揺れます。
無気と有気で、意味が全く変わってきますのでしっかり区別して発音しましょう。

無気音       有気音
bào (豹) ひょう   pào (泡) あわ

duō (多) 多い    tuō (拖) 引っ張る

guān (关)閉まる   kuān (宽) 幅が広い

jiā (家) 家       qiā (掐) つねる

zhá (炸)油で揚げる  chá (茶) お茶

zǎo (早) 早い     cǎo (草) 草

■その他の子音

sh (i)────r(i)
sh (i) 舌をそりあげ、舌先の裏を硬口蓋(口の中の天井)すれすれにしたまま、息を摩擦させて「シ」。

r(i) 舌をそりあげ、舌先の裏を硬口蓋(口の中の天井)すれすれにしたまま、震わせる「リ」。音は「ジ」に近い。(音声は第四声 rì )

m(o)────f(o)
m(o) 上下の唇を軽く押し付けるように出す「モ」。極端に言えば「ンモ」。

f(o) 摩擦音の「フォ」。英語のFの発音に近い。(音声は第二声 fó )

n(e)────l(e)
n(e) 日本語の「ナ」行の子音に相当。(音声は第四声nè )

l(e) 日本語の「ラ」行の子音に相当。英語のLの発音に近い。

h (e)
h (e) 喉の奥から強い摩擦音を出しながらの「ハ」行の子音。

x (i)
x (i) 口を左右にしっかり引いて発音する切れ味するどい「シ」。強い息でしっかり摩擦させます。

s (i)
s (i) 口を左右にしっかり引いて「イ」の口の形で「ス」。

    

 

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